U先生の【保育あれこれ宝箱】

公立・民間合わせて保育20年、これまでの経験や知識を、できるだけ多くの人に届けたい!

【保育・行事】運動会・発表会 行事のねらい 子どもが主体になっているか

何のための運動会

 

9月・10月は、どの保育の現場でも、

【運動会】へ向けて、子どもも保育者も、汗を流していることでしょう。

 

 

それに伴い、保育者の中では運動会に関して、毎年のように議論が交わされてることがあると思います。

 

 

  • 乳児はどう参加する?もしくは参加しない?
  • 子どもが運動会に主体的に関わっている?それを見越して保育者はどう働きかける?
  • コロナ禍で、どのような保護者の参加の仕方が望ましいのか?

 

などなど。

 

1番大切なことは、

何をねらって運動会を行うか、です。

 

その根幹部分がしっかりしていれば、いろいろな課題もありますが、工夫したり話し合ったりしながら、なんとか乗り越えて行けるはずです。

 

 

 

僕が思う、運動会のねらい

 

子どもが主体となり「身体を動かすのは楽しい」と感じながら、親子と保育者で運動会に参加することを楽しむ

 

 

なんてねらいはどうでしょうか。

保育園独自のねらいもあるでしょうし、

これしかない!ということもありません。

 

 

乳児の参加は?

 

乳児の参加については、

さまざまな意見があります。

よく言われる時期の問題もあります。

 

9・10月はまだまだ残暑が厳しく、最近では熱中症予防も社会的な関心を集めています。

 

この時期に乳児が長時間戸外で身体を動かすことで、どういう意図をもって何をねらうか、それを保護者にきちんと説明できるのか、そこが問われると思います。

 

保護者としては、かわいいわが子が、友達と一緒に動き回っているのを見るだけでも十分だという意見もあるので、概ね賛成かもしれません。

 

でも、保育者という立場から、子どもの安全を最優先にした保育を考えたとき、果たしてどうすべきなのか、意見が分かれるところです。

 

保育園の置かれている地域性、これまでの経過に伴う保育の継続性なども加味して、決定していくべきでしょう。

 

 

 

 

主体は子どもになっているか??

 

子どもは、教えれば、大抵のことはできるようになります。時間をかけ、練習を積めば、見栄えの良い活動も可能でしょう。

 

しかし、それは「主体性」という視点で考えてみるとどうでしょう。

 

 

その行進は、そのダンスは、本当に子どもがしたいものですか?

 

練習を重ね、ようやくできるようになったその活動は、子どもにとって楽しい、やりがいのある経験だったのでしょうか。

 

 

やりたかったのは、子ども?

それとも保育者?

 

 

主体性については、

何度も何度でも、

自問自答をくり返してみてください。

 

 

 

 

毎年の恒例行事となっている運動会。

 

「毎年やってるから…」という理由で、自動的に思考停止で開催されていませんか?

 

奇しくも、コロナ禍で、保育の行事自体の在り方を抜本的に見直すチャンスでもあります。

 

ぜひとも、

【運動会とはなんぞや?】から、

【発表会とはなんぞや?】、

【作品展とはなんぞや?】に至り、

【行事とは?その意義は?】と、

当たり前の見直しにつながっていけば、

やるにしてもやめるにしても、

みんなでいい方向に向かっていけるのではないでしょうか。

 

 

 

「運動会が終わったら、発表会か〜」

 

なんて保育者のつぶやきも聞こえてきそうです。

 

 

行事へ向かうモチベーションに変える意味でも、一度立ち止まって、秋の夜長に梨でもほうばりながら🍐考えてみませんか?

 

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

ちなみに、

僕は、この世の中のどの食べ物より、

梨が1番好きです。