保育の仕事をしていると、
長く続く人がいる反面、
数年で辞めてしまう人や、
「やめたい」と思いながら1年ごとに先延ばしている人など、
長くは保育の仕事にいられないと思う人も多い気がします。
よく言われる、
人間関係のしんどさを感じる人は、
確実に存在します。
僕も、
保育士としてクラス担任をしていた時は、
「何歳児クラスを担当するのだろうか」ということよりも、
「どの保育士さんと一緒に組むのだろうか」の方が、
個人的には関心が高かったです。
人間同士なので、
当然、合う合わないはあります。
でも、そこは保育のプロとして、
仕事なので個人の好き嫌いは、横に置いておいて、
業務を粛々とこなしていく必要があります。
ところが。
この個人の好き嫌いを、
性格が合う、合わないを、
業務よりも優先して追及する人が、
相当数、存在します。
「これは一体なんだんだろう」と、
この原因を、
保育をしながら20年間考え続けてきました。
今まで出会ってきた保育士さんの顔を思い出しながら、自分がしてきた対処方法とともに振り返ってみたいと思います。
ケース1
自分の保育にプライドをもっていて、1番正しいと思い込んでいるので、自分の理念を妨げるものは排除したい
この人は、
ご自分の保育に酔いしれている節がありました。
分かりやすいエピソードとしては、
ピアノがお上手で、いろいろな歌や曲を知っていて、うまく保育に活かしておられました。
でも、ピアノの技術はピカイチなんですが、子どもに合わせた伴奏なり、リトミックのような活動ができず、自分のピアノに子どもを合わせたがるようなところがありました。
ピアノの技術より大事な、子どもの気持ちに寄り添う心が少し弱かったのです。
結局、ピアノに合わせられない子どもが集団からあふれてきて、周りがフォローする、その原因はご自分では理解できないので、叱る、怒る。
などなど、苦しい思い出はキリがないのですが、どうやって僕はこの先生と対峙したか。あえて対峙とします。
当時複数担任の乳児クラスを担当していたので、他の先生と上司にあたる園長を味方につけて、複数人で包囲網を構築していきました。
長いものには巻かれろが信条の先生だったので、そろそろピアノが始まるぞっていう時に園長に保育を見にきてもらうと、いつものピリッとした雰囲気がなくなり実にまろやかに(笑)
1人では手に負えない相手には、複数人で、時には上司を交えて、対応していくことが重要だと学びました。
特に乳児保育は、チームワークが重要になってきます。
そのためには、まずはコミュニケーション。
そして、意思を統一して、すすめていくリーダーシップが必要です。
当時は運よく、他の先生がよくしてくださったので、みんなでタッグを組んで1年間乗り切りました。
その先生は、病気休暇なども時折取られながら、(病気になりそうなのはこっちだよと内心思いながら)無事に終えることができたので、本当にいろいろあった1年でしたが、結果よし。
20年も保育をしていると、本当にびっくりするような先生とも出会えます(笑)
また、機会を見つけて、いろいろな保育士さんとのエピソード、その対処方法をお知らせできれば、と思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
まだまだ、「こんな先生いたよ」シリーズを書いていければ、と思います。