唐突ですが…。
好きな異性のタイプは?と聞かれて、
「やさしい人」と答える人が多いようです。
それはそうでしょうね。
好感をもつきっかけが、
親切にされた、
やさしい言葉をかけてもらった、
さりげなく手伝ってくれた、などが思い当たるのではないでしょうか。
今回は、「やさしさ」について、考えてみたいと思います。
「やさしさ」の成分について
ひと言で、「やさしさ」といっても、いろんな要素を含んでいると思います。
人懐っこい
世話好き
親切
面倒見がいい
困ってる人をほっとけない
友達・家族思い
「やさしさ」の中にもいろいろな「成分」が含まれていることが分かります。
その中で、僕が注目したい成分は、
「いつも見てるよ」
「気にかけてるよ」
「無視しないよ」
「大切に思ってるよ」などの、
保育や子育てに、大きく関わる「成分」です。
「愛」の対義語は「嫌い」ではなく「無関心」だ、ということはご存じでしょうか。
ある研究によると、所属している集団で直接悪口を言われることよりも、無視されることの方が、精神的にダメージがあることがわかっています。
ここには、自分は存在してもいい価値のある人間だと感じる、自己肯定感が深く関わっています。
人間の赤ちゃんは、生まれてきた時には、他者の手助けがなければ生き延びていくことができない存在です。
無条件に世話をされ、愛され、存在を受け入れられるからこそ、命が育まれていくのです。
母親と自分の2点を中心とした世界から、成長ともにどんどん関わりを増やしていきます。
その基盤となる母との関係がしっかりしていれば、自分の安全基地へいつでも戻れるという安心感があれば、経験をもとに子どもは自信をつけていきます。
そうなれば、自分の「強み」がわかり、ますます自信を深めていくことができるでしょう。
「愛着形成」の考え方をからも分かるように、このような種類のやさしさは、乳幼児の発達過程においてとても重要な意味を持ちます。
大人になっても「やさしい」人は好かれることからも、人間関係のつながりを太く強固にしていくには、「やさしい」ことは自分にとっても心強いことだと、本能で感じているのではないでしょうか。
つい、自分が精一杯だと、周りの人にまで気づかうことが難しくなるときがあります。
「情けは人のためならず」とはよく言ったもので、自分のした仕事が回り回って、気づかないうちに自分のために返ってくる。
そう言ったことに気づけるようになると、人と関わること、生きていくことが、今よりも少しだけ肩の力を抜いて出来、豊かになるのではないか、と思います。
僕のした単純作業が
この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の
笑い声を作ってゆく
「彩」 Mr.Children
よくこの歌を思い出します♩♪♫♬
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
みなさんのやさしさで、誰かの人生の「彩」が豊かになりますように。