保育の現場にいると、いろいろな人とコミュニケーションをとる必要があります。
子どもはもちろんのこと、保護者の方、同じクラスの担任、他のクラスの担任、上司の保育士、看護師、学校の先生、外部講師の先生、などなど。
保育の現場は、子どもの最善の利益のためにいろいろな立場の人が集まります。
今回はその中でも、保護者の方とうまくコミュニケーションをとるにはどうしたらいいのか、これまでの経験の中から、役立ちそうなポイントをしぼってお知らせしようと思います。
クラス担任と保護者の関係
ここからは、クラス担任としての目線を前提として進めていきます。
新年度、新しい担任になって保育士はドキドキしています。子どもたちとうまく関係を築いていけるかはもちろん、保護者の方ともうまくやっていけるか・・・。
でも、それは保護者の方も同じ。この先生はどんな先生だろうか、わが子のことをきちんとみてくれるのか、保護者の話を聞いてくれるのか、などなど。
担任も保護者も、まずは様子見の腹の探り合い?からはじまるでしょう。
まず、肝心なのは第一印象。
当然、担任の方から元気よくまずは挨拶!
そして、できるなら最近のお子さんの様子をひと言付け加える。
他愛のないことで大丈夫です。
「座ってお話聞いていましたよ」
「丁寧に手洗いしていましたよ」
「お外では友達とかけっこをして遊んでいました」
「ご飯を残さず食べましたよ」
「あいさつが元気で気持ちよかったです」
肯定的な姿を伝えましょう。
わが子を見てくれて、しかもいいところをさりげなく褒めてくれる担任を、嫌いになるはずがありません。
顔を見かけたら、こちらから声をかける、お子さんの肯定的な姿を伝える、ここからはじめていきましょう。
保護者によって対応を変えつつも、平等に。
本当に、実感を込めて、様々な保護者の方がいらっしゃいます。
気さくにお話しできる人
とりあえず話を聞いてほしい人
子育てにあまり関心のない人
何を考えているのか分かりにくい人
ほとんど話す機会のない人
しゃべりやすい人とはどんどんしゃべってしまうし、しゃべりにくい人とはあまりしゃべらなくなってしまうのは当然です。
気をつけていたのは、しゃべる時間は違っても、頻度はなるべく平等になるようにしようと思っていました。
自分から話しかけて来ない人にはこちらから意識して声をかけたりお子さんの様子を伝えたり。
自分から話したい人は、あちらの方から来てくださるので、待ちます(笑)
見ている人は見ているし、担任から話しかけられて嫌な気持ちになる人はごく稀だと思い込んでいるので(笑)その辺のさじ加減は気をつけていました。
コツは、バランス感覚だと思います。
なるべく自分の行動を客観視して、どの方にもなるべく平等に。
話し方にもひと工夫を
ざっくばらんに話す人もいれば、丁寧に話したい人もいます。
僕は、どの保護者の方にも、一応丁寧語で話すようにしていました。
時と場合によっては、親しみを込めた関西弁で話すこともありました。
言い方、言葉の選び方、のちのち言った言わないのトラブルのことを考えて、
後からでも説明できるようにしていました。
まずは、信頼関係。
信頼関係をいち早く気づいてしまえば、少々言葉づかいを間違えたり、ミスをしても、傷口は浅くて済みます。
つまり、関係を築くまでの4・5月が勝負です。
特に新年度は気合い入れて行きましょう!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。