保育の現場で大活躍間違いなしの、おすすめ絵本です。
「どうぶつサーカスはじまるよ」
パンパカパーン!ではじまるとっても楽しい絵本です。
司会のアザラシさんが物語を進めていってくれますが、読んでいる保育者がそのアザラシさんになりきることができます。読み手は司会のアザラシ、聞き手はサーカスの観客、そんなふうに自然に物語に没入できます。
ライオン、カンガルー、ワニなど子どもたちが大好きでイメージしやすい動物が、ほっこりするタッチの絵で描かれています。
この絵本の最大のおすすめポイントは、アザラシさんが「はくしゅをおねがいしまーす」と、見ている人に拍手を促すところです。ここで、読み手と子どものやりとりが生まれます。
ここからは読み手のウデの見せ所です。拍手の度に、例えば「あたまではくしゅおねがいしまーす」「こんどはおくちでおねがいしまーす」などと、バリエーションを増やすことができたり、「しずかにはくしゅしてくださーい」などなど、工夫次第でなんとでもなります。
物語の最後の方に、ぶたくんが出てきます。アザラシさんは、ひょんなことからぶたくんに空中ブランコへの挑戦を促すことになるのですが、観客から声援を受けて挑戦することを決心します。聞き手の子どもたちはとても勇気のあるぶたくんに感情移入して、ちょっとドキドキすることでしょう。
ぶたくんは、とある言葉を叫びながら、ついには空中ブランコを成功させます。ここが物語が最高に盛り上がるところ!感情を込めて読むことで、みんなで楽しめること間違いありません。
いろいろな絵本があり、その絵本によって、あまり抑揚をつけずになるべく声色を変えずに読む方がいいものと、この絵本のように盛り上がるところは盛り上げて、読み手と聞き手が一体感を味わえるようにするといいものもあると思います。
とにかく明るい雰囲気で、内容も気軽に読めるものなので、おそらく保育現場のどの年齢でも楽しめると言っても言い過ぎではないと思います。僕はボロボロになるまで、子どもたちと楽しみました。
ぜひ手にとってみてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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