もしかして保育園で虐待?子どもの緊張顔には理由がある 専門家に聞く危ない園の見分け方〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
静岡県裾野市の、さくら保育園で起きた、保育士による虐待事件。
様々な報道が加熱する中、「氷山の一角」との意見もあり、同じ保育士として胸を痛めています。
記事の「保育園の見極め方」に物申す
冒頭にリンクを貼ってありますが、保育園の見極め方という大胆なタイトルを冠した記事がありました。
コレに関しては、いち保育士としての個人的な意見ですが、
「大変難しい」と言わざるを得ないのが現実です。
その理由について、今から述べていきたいと思います。
①人により価値基準が違うので、見極め方という最適解が見つかるかどうか不明
お子さん、保護者の方、家庭状況、志望園の環境の問題などなどどれ一つとして、同じ条件の家庭は存在しません。
様々な事情がある家庭が存在しているが故に、様々なニーズや保育に対する希望が存在しています。
そのどれもを満たしている最適解を見つけ出すのは、ほぼ不可能です。
こちらを立てればあちらが立たず。という状況に陥ることが想像できます。
②見学だけでは知りたいことは見えてこない
各園、見学は随時受け入れていると思います。
来年度、入園希望で12月ごろ見に行くとします。
来年度、見学を担当した職員でさえ、在職しているかどうかも定かではありません。
職員が変われば、園の雰囲気がガラリと変わることはよくあることです。
さらには、自分の子どもを受け持つ担任が誰になるかもわかりません。
結論から言えば、わずかな時間の見学では、虐待していないかなど、知りたいことはほとんど分からないのです。
どうすれば虐待があるかないか、見極められるのか
同じ保育士として、忸怩たる思いですが、
外部の人間には、見極める方法はほぼないと思われます。
今回のさくら保育園の事件は、勇気ある内部告発で、保育士の逮捕にまで至りました。
しかし、虐待が始まったのは先月でしょうか?その前の月でしょうか?
ごく最近ということは考えにくです。
虐待の内容から考えるに、虐待が始まった頃は、もっと軽微なものから始まり、だんだんエスカレートしていったと考えられます。
普通に考えても、昨日まではきちんと保育していたのに、翌日から急に足を掴んで宙吊りしはじめるわけがないです。
ということは、逮捕されるような虐待も、内部通報でもない限り、表面化することがなかったということです。
きっと残念ながら、全国にたくさんある保育園でも同様のことが潜在的にあると考えられます。いわゆる「氷山の一角」です。
再発防止は当然のこと、虐待をどう未然に防ぐのか、今回の事件の原因をきっちり調べて公開し、ひょっとして今現在も行われているかもしれない保育園での虐待が、少しでもなくなるように、保育業界全体でどう取り組んでいくか、全ての保育士に課された命題です。
虐待をしないことは当然のこと、虐待をしている保育士をどう止めさせるか、知恵をしぼらねばなりません。
今回は、冒頭の記事の最初だけしか言及できませんでしたが、次回は記事の中身に具体的に言及していきます。
しつこいかもしれませんが、それくらい個人的にはこの記事に思うところがあるのです(笑)
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
寒いのでご自愛ください。