U先生の【保育あれこれ宝箱】

公立・民間合わせて保育20年、これまでの経験や知識を、できるだけ多くの人に届けたい!

【子育て】韓国の転倒事故 身の危険への感度は鈍らせてはいけない

 

「生きている」ことを意識する

 

駅のホームには、

列車がスピード落としながら入ってきます。

 

スピードは落ちているものの、

この列車に生身の人間がぶつかったとしたら、

一体どうなるでしょう。

 

…想像通り、命を落とす危険があります。

何より、ものすごく痛いです。

 

タンスの角に小指をぶつけただけで、

あんなに痛いのに。

 

 

 

鉄の塊の列車がぶつかってこようものなら、

人間などグジャグジャになるに違いないです。

 

ホームの端を歩いていれば、

少しバランスを崩しただけで、

起こるかもしれないのです。

 

 

 

…でも。

毎日電車に乗る人は、

そんなこと考えながら乗りません。

 

経験上、電車からはぶつかってこないことをよく知っているからです。

ホームドアも整備されてきました。

 

 

この安全な現代の日本では、

身の危険への感度が鈍っている人が多いでしょう。

自分への戒めも込めて。

 

 

 

 

すぐ横を猛スピードで通り過ぎる自動車。

 

大急ぎでスレスレで行き違う自転車。

 

いつでもどこでも歩きながらスマフォ。

 

 

 

安全な社会は素晴らしいと思います。

安全だから、安心して過ごせる。

人間らしい生活を営むことができます。

 

しかし、

命とは、儚くも、脆いものです。

車にぶつかればただでは済みません。

 

もう二度と歩けなくなるかもしれない。

ベッドから起き上がれなくなるかもしれない。

その一瞬で人生が終わるかもしれない。

 

 

確率はごく低いものの、

そんな危険と隣り合わせで、

今日もみんな生きています。

 

 

 

想像力を十分に働かせる

 

韓国で起きた悲惨な転倒事故。

犠牲者は若者が中心で、

3分の2は女性だったと聞きます。

 

ハロウィンの雰囲気に誘われて、

街へ繰り出して、

まさかそこで命を落とすなんて、

どれだけの人が想像したでしょうか。

 

 

人混みが極まれば、

集団の力が働き、

個人の力ではどうしようもなくなります。

 

 

その危機感をどれだけの人が事前に感じていたのでしょうか。

 

 

きっと、それほど少なくない人が、これ以上は危険だと判断して、人混みから離れたことでしょう。

 

 

 

でも、亡くなった多くの若者は、判断ができず、判断どころか気付くことさえもできず、人波にのまれ、そして苦しみながら生き絶えていったことでしょう。

 

 

その苦しさ、無念さ、抗えない恐ろしさ…。

 

 

想像するだけで身の毛がよだつ思いです。

 

 

きっと、亡くなった方のご両親も、

こんなことでわが子が命を落とすなんて、

想像さえできないことだと思います。

 

 

きっと、今でも、

悲しみの淵に沈み、

わが子のことを思い、

身体が引き裂かれるような思いでしょう。

 

 

亡くなった方のために、

残された私たちは、

二度とこのような悲惨な事故がないように、

考え、工夫しなければなりません。

それが唯一の供養になるでしょう。

 

 

 

折に触れ、命について、考える

 

私たちも、

常に危険と隣り合わせです。

 

 

雨の日、

車で信号待ちをしていると、

不意に自転車が滑って転倒して、ぶつかってきました。

 

幸いにもケガはなく、

車も細かい引っ掻き傷程度で済みました。

 

それでも、

頭を打ってないか、

未成年だったので保護者の方と連絡を取ったりと、いろいろと確認することも多かったです。

 

 

 

安全なように思えて、

日常には危険なことがたくさんあります。

 

その中で、

身の危険への感度は鈍らせてはならないと、

常に自分に言い聞かせています。

 

 

生きるための本能は、

鈍らせてはいけない。

 

 

生きる権利を保障されたが故の、

弊害ともいえるでしょう。

 

 

毎日、自転車をこいでいるから感じることもあります。

 

 

雨の中、

自転車をこぎながら傘を差して、

イヤフォンで音楽を聴き、

平気で信号無視をする学生。

 

 

今一度、

命の大切さ、

尊さ、

はかなさを、

身近な子どもたちに、

どうか分かりやすく伝えてやってください。

 

そのことで、

救われる命があるかもしれません。

よろしくお願いします。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。