【自立】とは…
「自立」とは、子育ての場合には「自分の意志で物事に取り組み、必要な時には人を頼りながらも自己決定し、自己実現していける力をもっていること」と説明できると思います。
子育てに関わる人にとって、当面の目標やゴールは「自立」といっても大袈裟ではないでしょう。
そのためには、子どもへの大人の関わり方がとても重要になってきます。
子どものもって生まれた素質よりも、人的環境となる親や家族、コミュニティが、どのように子どもを見守り育てていくのか、教育や養護、躾などを行なっていくのか、後天的な環境によって大きく左右されると言われています。
では、どのような働きかけが効果的なのでしょうか。
大人の関わり方
子どもは、「助けて」というと大人に助けてもらえることを知りません。
保育をしている時でも、子どもの様子を見ていると、きっと困っているんだろうな、がんばっているけれど時間がかかているな、という場面に出くわします。
状況や程度にもよりますが、安全が確認できる前提で、つい先回りして手を差し伸べたくなる気持ちをグッとこらえて、子どもを信じて見守ります。
ひょっとしたら、子どもが試行錯誤するうちに自分の力だけで切り抜けられるかもしれません、そうなれば自信につながり1つ成長できたしるしとなります。
それでもできない時にようやく、
「困ったときは、『てつだって』って言うんだよ」
などと、自分が困っていることを言葉で伝えられるように、促すことをよくしていました。
「人は助け合うもの」という価値観にふれて、やがて困っている人に手を差し伸べられる人になってほしいという、期待と願いをもって関わるようにしています。
人によって、得意なことや苦手なことなど、さまざまな違いがあります。
「みんな違って、みんないい」ことを知り、自分から、自分の意思で助けを求められ、やがて自分の力でできるようになることで自信となり、達成感を味わう。
すると、少しくらいの困難には積極的に立ち向かい、チャレンジしてみようとする意欲につながっていきます。
その地道な積み重ねが、大きな成長につながります。
私たち大人の役割とは…
子どもたちは、まだ経験も浅く、自分の気持ちやしてほしいことを上手く表現することができません。
大人はつい、早く自立を促しがちですが、先を見据えて、ゆったりと関わりながら、信頼できる身近な大人が見守っているという安心感を感じられる環境を整えていきたいです。
必要な時にいつでも助けてくれる、信頼できる大人とのやりとりを通じ、多くのことを学んでいけるように、私たち大人は子どもの感性を豊かにしていける存在でありたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
子どもに最大限の利益を🌈