保育だけではなく、子育てしていると、子どもに注意しなければならない場面がでてきます。
僕が実践していた、子どもの注意する上で自分が注意していたことを述べてみようと思います。
【怒る】と【叱る】
よく言われますが「怒る」と「叱る」はぜーんぜん違います。
怒りは、二次的感情です。
その背後には、心配、不安、焦燥、強がりなど自分の気持ちがメインになっています。
対して、「叱る」ことには、相手の成長や行動の改善を願う、他者本意のニュアンスが多分に含まれています。
僕は、子どもには、「怒ったら負け」だと思っています。
時には、感情的に怒ってしまうことはありました。
また、怒っているのではないか?と思わせる態度もよくないと思っています。
でも、後から反省して、子どもにも声を荒げたり態度に出したことは謝ります。
その裏にはこういう気持ちがあったのです、ときちんと言葉にして伝えるようにしていました。
間違えたら、大人が率先して謝る。
これが、教育だと思っています。
具体的にどう【叱る】か
子育てをしていると、時に子どもは、こちらの想像をはるかに上回ることをしてくれます。
ある行動をやめさせるためには、
「水を止めてね」
「歩きましょう」
「静かにして」
「前を向いて食べようか」
「片付けてね」
相応しくない行為を、肯定的な言い方で、望ましい行為に言い換えて注意します。
言い方も、感情は出さずに努めて冷静に伝えましょう。
何回言ってもダメな時は、それでもくり返し伝えましょう。1万回ダメでも1万1回目に何か変わるかも知れませんから。根気比べです。
「何してる⁉︎」
「お前またやったな!」
「ダメなやつだ」
「毎日同じこと言われてるな」
「今日、何回目?」
などの言葉は、全く無意味どころか悪影響しかありません。
子どもは何を注意されているのか分かりませんし、どうしたらよかったのか次につながりません。しかも、お互いに気分がよくないですよね?
コツは、
・相応しくない行為を、望ましい行為に言い換える
・肯定的な表現で短い言葉で伝える
・人格や人間性を否定しない
最後に、
子どもが「おこられた〜」と思うと、許してもらおうと大人におもねるような姿を見せることがあります。
ある意味、本能的な行動で当然だと思うので、僕は、注意し終わったら
「はい、この話はおしまい、次から気をつけようね」とひと区切りつけるようにしています。
リセットすることで、気持ちを切り替えることができます。
子どもも大人も、対等に人間関係を築けるようにしていきたいですよね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。