U先生の【保育あれこれ宝箱】

公立・民間合わせて保育20年、これまでの経験や知識を、できるだけ多くの人に届けたい!

【子育て】どうか子どもを怒らないで 親だけが子育てをするのではないです 

日々、

子どもと接していると、

子どもたちは、

生きるエネルギーに満ち溢れていると感じます。

 

泣いて、

怒って、

笑って、

踊って、

ジャンプして、

暴れて、

じっとなんかしていられない。

 

もっと知りたい、

もっと食べたい、

もっと遊びたい、

もっと、もっと、もっと…。

 

 

 

私たち大人には、

子どもがのびのびと、

何かに夢中になって、

よりよい人生を歩んでいけるために、

サポートしていく役割があります。

 

私たち大人が、

誰かの助けを借りて大人になったように、

子どもたちにも、

無償の愛を注いであげてほしい…。

 

大人の助けは、

それだけで、

子どもの生きる力につながります。

 

声をかけるだけで、

気にかけるだけで、

生きる力になります。

 

 

 

だから、

失敗しても怒らないであげてください。

失敗も子どもの生きるヒントになります。

 

間違いから、学びます。

今は気づかなくても、

やがて気づく時が来るかもしれません。

 

なので、

根気よく、

くり返し、

くり返し、

やさしく、

丁寧に、

伝えてください。

 

怒る代わりに、

正しい方法を、

望ましい方法を、

子どもに分かるように

教えてあげてください。

 

その方がずっと、

大人は伝えやすい、

子どもも聞き入れやすい。

 

合理的です。

 

 

 

 

子どもは、

自分のことをみてくれる大人は、

無条件に大好きです。

 

お世話をしてくれる大人を

大好きになります。

 

たくさんの人の、

やさしいきもちにふれると、

みんな自分を大事にしてくれるという、

自己肯定感が育ちます。

 

自分はできる。

ここにいていいんだ。

あんなことがしたい、

こんなこともやりたい。

 

子どもの礎を、

大人が作ってあげられれば、

子どもは自分でも伸びていけます。

 

 

子育ては、

親だけがするものではありません。

周りの大人が、

さまざまな立場、価値観で関わることで、

多くの刺激を受け、

成長していけます。

 

ぜひ、

周りの子どもに、

自分の子どもでもなくても、

やさしい言葉がけや、

さりげない配慮をしていただければ、

子どもたちが元気になり、

この日本は、

もっともっと住みよい、

いい社会になっていくはずです。

 

 

 

子どもたちの明日は、

輝かしくあってほしい。

 

僕はそう思いながら、

今日も、

子どもに声をかけます。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

【保育・子育て・暴力】叩く、蹴る、暴れる、噛む、つねる、物を投げる、暴言どうする?子どもの暴力

子育てでよくある場面

 

子育てをしていると、

さまざまな場面に出くわします。

 

相手も1人の人間です。

子どもとはいえ、

生き物としての本能を備えています。

 

時として、

子どもも暴力的な姿を見せます。

 

また、

子どもが意図的に、

暴力的な行動をしている可能性もあります。

 

 

 

暴力」というと、

何やら大袈裟な気がしますが、

細かく分類してみると、

以下の通りではないでしょうか。

 

  • 叩く、蹴る
  • 暴れる
  • 噛む
  • つねる
  • 物を投げる
  • 暴言

 

 

【叩く、蹴る】

相手を叩く、蹴るのは、

1番目にする暴力かと思います。

 

 

【暴れる】

もっと激しくなると、

寝そべって手足をバタつかせるなど、

手がつけられない…ということもあるでしょう。

 

 

【噛む】

保育をしていると、

「子どもって、人を噛むんでか?」と

驚く保護者の方もいらっしゃいます。

噛む力は強いので、傷がひどくなりがちです。

 

 

【つねる】

これは私見ですが、

「つねる」のは、

本能的ではない気がします。

つまり、つねる子どもを見ると、誰かにつねられたことがあるのでは?という可能性を考えます。

 

 

【物を投げる】

小さい子どもは、

手にした物を何気なく投げることがあります。

丁寧に危険を伝えていく必要があります。

 

 

【暴言】

いわゆる言葉の暴力です。

子どもは聞いたそのまま、

意味もわからず言葉を使うことがあります。

それだけに、

大人は言葉づかいに気を使う必要があります。

 

 

 

暴力の原因を探る

 

本能的な暴力であったとしても、

この現代の日本では、

暴力が認められるコミュニティは、

皆無です。

 

たとえ幼い子どもであっても、

暴力が正当化されることはあってはなりません。

そこは、大人として全力で伝えていかなければならないことです。

 

暴力の原因はいくつか考えられます。

 

  • ストレス
  • 不安
  • 欲求不満
  • されたことを真似ている
  • 大人の気を引く
  • 感情表出の仕方を知らない など

 

ここで重要なのは、

暴力は許されないものだと伝えながら、

その理由を探り、

その思いにはまず寄り添ってやらねばならないということです。

 

子育てをする上で、

ここは非常に重要だと思います。

 

暴力は否定しても、

子ども自身を決して否定してはいけません。

 

そして、

感情的に怒るのは逆効果です。

なぜなら、それも暴力だからです。

 

暴力に暴力で返しても、

何も生まれません。

 

 

大人としての望ましい対応

 

では、どうすればいいのか。

ここが、保育の専門性が問われるところです。

 

怒っている相手に、

頭ごなしに正論を突きつけても、

受け入れられる許容量があるとはおもえません。

 

 

  • 冷静になるまで待つ
  • 暴力の原因を探る
  • ひとまずは共感する
  • 暴力はきっぱり否定する
  • 暴力以外の方法を伝える
  • その場でやり直す
  • 次からどうしたらいいか考える

 

【冷静になるまで待つ】

子どもを追い詰めてはいけません。

自分の気持ちのコントロールどころか、

胸に渦巻く黒い感情が一体何なのか、

きっとそれにすら気づいていません。

まずは、落ち着ける時間と環境を整えましょう。

 

【原因を探り】【その思いに共感する】ことで、子どもは自分の状況を客観視しやすくなり、だんだん落ち着くでしょう。

共感されたことで、この人にならば、思いをぶつけても大丈夫だと安心感を得ます。

 

次の段階で、【暴力を否定】します。

ここはおさえるポイントです。

キッパリと端的に伝えます。

 

そのうえで、【暴力以外の選択肢を提示】します。

 

ここで暴力の原因の予想と、本人の思いの実態が合致しているか確認します。

 

ズレがあった場合は、徐々に擦り合わせて、子どもの想いに寄り添います。

 

そうすることで、暴力以外のどのような手段が有効か、答えに近づけるはずです。

 

最終的には、どうすればよかったのかはっきりしてきたら、一度その方法で実際にここまでのやり取りを【やり直し】ます。

 

例えば、「言葉で相手に伝える」なら、その言葉を実際に言います。正しい振る舞いを、実際に身体で再現することで、記憶の定着を図ります。

 

 

なかなかゴールに辿り着けない…

それでもやはり、

どうしても子どもの思いが理解できなかったり、望ましい代替え案が分からない…。

 

このままだと、

解決しないし、次へ繋がらない事態になります。

 

こうなったら、いっそ、

専門の機関に相談してみましょう。

 

ノウハウが蓄積されているので、

例えば発達検査を受けてみることで、

解決策や対応策、療育を受ける?など手立てが分かるかも知れません。

 

ハードルが高く感じるかもしれませんが、

専門家の意見を一度聞いてみるのは、

とても大事だと思います。

保育士ももちろん相談します。

 

 

 

どうしても解決しない…

 

最後に、

どうしても難しい場合、

すぐにできる対策があります。

 

根気よくくり返し伝えたとしても、理解が難しく、すぐにはできないこともあるでしょう。

 

発達上のむずかしさから、

感情をコントロールしにくいかもしれません。

 

ガマンできそうにない時は、

まずは人から物理的に離れる。

 

そして、

自分の性格や行動パターンを自覚し、

クールダウンできるようにトレーニングする。

 

罰ではなく、

自分と向き合うなどと、

前向きな感じでできることが理想です。

 

 

 

暴力は、

本人も相手も、

悲しい結果しか生み出しません。

 

周りの大人も、

できる限り未然に防ぐことが、

重要だと思います。

 

すぐに解決に至らないことが多いと思います。

 

でも、

子どもも必ず成長していきます。

根気強く向き合っていただき、

信頼できる人を見つけ相談して、

1人で抱え込まないことが大事だと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【保育・運動会】運動会やる?運動会楽しい?運動会ってなんだろう?

運動会ってなんだろう?

 

先日、以前お世話になった保育園の運動会を見てきました。

 

とても楽しかったのですが、

ふと考えました。

 

「運動会って、なんなんだろう」

 

…根本的なことを考えてみました(笑)

 

 

 

 

運動会のねらいってこんなのがいいかなぁ〜って以前ブログに書かせてもらいました。

 

【保育・行事】運動会・発表会 行事のねらい 子どもが主体になっているか - U先生の【保育あれこれ宝箱】

 

 

 

運動会だけではないのですが、

やはり保育である以上、

子どもが主体であるべきです。

 

そして、何より、

子どもと親が楽しめる運動会にしてほしいです。

 

 

 

親が楽しいのはカンタンだと思います。

 

親はわが子しか見ていないので、

わが子が何をしていても楽しいです。

 

友達と、一緒に活動しているのを見て、カメラで追って、思い出に残せたら言うことなし。

 

なんならわが子が動いているだけでかわいいはずです。

走って踊ってジャンプして、ニコニコしているだけで、親は大満足、なはず(笑)

 

 

問題は子どもです。

 

その活動は子どもがしたい活動ですか?

 

競技、運動の内容、それは子どもが「したい!」と望んだことですか?

去年もしたし、今年も同じことをやる!と以前から決まっている活動ではないですか?

 

 

その練習は誰のための練習ですか?

 

親にいいところを見せるために、子どもが意欲的に参加している練習ですか?

それとも見栄えを気にして本番に間に合わせるための保育士の発信の練習ではないですか?

 

 

子どもは素直なので、

教えたら教えただけ、

いろいろなことを吸収して上手になります。

 

子どもによって能力の差はあれ、

時間をかけて練習すれば、

どんどん上達していきます。

 

長時間にわたる練習、

苦手な子どもは居残り練習、

保育士も準備に追われて、残業の山…。

 

 

それって、なんになるんでしょう。

誰が、幸せになるんでしょうか。

 

 

運動会をミタ

 

お世話になったところの運動会は、

決して一糸乱れぬ…とか、

タイミングが完璧で…とかでは、

お世辞にもありませんでした(笑)

 

 

でも、

本番の運動会で、

子どもがいいところを見てもらおうと、

一所懸命に今できることを出し切って、

それを保護者は温かい眼差しで応援して、

会場全体で拍手して子どもたちの姿を受け止める…。

その空気感はすごく感じました。

 

 

もう少し練習すれば、

もう少しここの見せ方を考えたら、

ここの段取りを良くすれば、

などなど反省はあるでしょうが、

それは保育士側の話。

 

 

子どもたちは全力で取り組みました。

 

これは一つの、

運動会のあるべき姿だと思っています。

 

 

 

 

いろいろな考え方があるのは承知しています。

 

でも、

個々の能力、家庭状況、ハード面の問題など、

さまざまな障壁を考えた場合、

見せていただいた運動会は、

一つの「解」だとおもいました。

 

 

正解でも不正解でもない、「解」。

 

 

僕はこれでいいと思います。

 

 

あとは、

よくやった子どもたちを十分に褒めて、

自信につなげ、

さらなる成長へ導いていく…。

 

 

 

運動会って…。

 

 

運動会やる?

行事って必要?

 

いろいろ議論あると思います。

でも、僕は、運動会、全然アリだと思います。

 

 

なぜなら、

非日常の運動会を経験することで、

グッと子どもの成長を後押しできるからです。

 

 

 

またいろいろなご意見があれば、

ぜひ聞かせてほしいと思います。

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

 

 

 

【保育・ケガ】保育士が1番凹む時 子どもがケガをした時

保育中に、子どもがケガをする場面に出くわすことがあります。

 

保育は、

子どもにとって、

安心安全であることが大前提ですが、

子どもの動きを完全に予測することは不可能。

 

保育士としても最大限の配慮はすべきですが、こちらの意図せぬ行動をとることもしばしばある中で、100%ケガを防ぐことは100%無理です。

 

 

僕の経験上、

保育士が1番落ち込んで、気持ちが凹むのは、

保育中に子どもがケガをした時だと思います。

 

 

何年も前のことなのに、

今でも鮮明に覚えているケガが何件も思い起こされます。

 

 

これは、

僕が今までで1番大きなケガを

目撃してしまった話です。

 

 

夏、プールをしている時、

プールの中の3歳児の女の子が、

イルカになりきって、

前方に頭からジャンプをしました。

 

その子は、

プールの中の立っていた場所からプールの壁までの距離と、

自分のジャンプできる距離感を見誤り、

近距離からプールの壁までジャンプしました。

 

 

プールの外から見守っていた僕が、

あっ!と思った瞬間にはもう手遅れでした。

 

 

口元をコンクリート製の壁に強打、自分の歯で下唇を噛み切り、大流血しました。

 

 

すぐに病院へ搬送し、18針縫いました。

処置をした医師によるともう少しで下唇を噛みちぎるところだった、とのことです。

 

処置が適切で早かったことが幸いして、奇跡的に傷がきれいに治り、縫いあともほとんど残らずに済み、保護者の方ともトラブルもなくおえることができました。

 

 

 

しかし、

これは未然に防げた事故です

 

この事故について職員間で検証し、再発防止策を検討しました。

 

  • プールの時の活動をもう一度精査し、安全を最優先とする
  • プールの壁のへりには、ぶつかっても怪我をしにくいようにクッションを取り付ける

 

 

 

 

よく言われるように、

1つの事故の背景には、

たくさんのヒヤリハットがあります。

 

 

日々の保育の中で、

いかにそのヒヤリハットに気づき、

職員間で共有できるかで、

事故を起こす確率は下げられることができるはずです。

 

 

 

そして、ここが肝心ですが、

子どもにケガをさせたことを、

その保育士の胸に刻み込んでほしいです。

 

これを、

これから先の未来に出会うであろう、

子どもたちのケガを未然に防ぐ「意志」へとつなげていくことが大切です。

 

 

 

ケガをしたお子さんは気の毒ですが、

事故を検証し再発防止策をすることで、

二度と同じ事故は起こさないようにすることができます。

 

その積み重ねが、

より安心安全な保育へつながっていきます。

ケガをしたお子さんの痛みを無駄にしてはいけません。

 

 

自分がケガをさせてしまった時、

とても落ち込みましたが、

でも、1番苦しいのはケガをした子どもです。

保育士が落ち込んでいる場合ではないと、

自分に言い聞かせるようにしていました。

 

 

きっと、

同じ思いを味わった保育士さん、

必ずいると思います。

 

子育てのプロとして、

教訓を活かし、

未来へとつなげ、

より安心安全な保育が実現していくことを願っています。

 

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

毎度、子どもの若い細胞の再生能力には驚かされます。

 

【保育・保育士】辞めたいと思う しんどい気持ちの行き先 人間関係での悩み どうする?事例1

保育の仕事をしていると、

長く続く人がいる反面、

数年で辞めてしまう人や、

「やめたい」と思いながら1年ごとに先延ばしている人など、

長くは保育の仕事にいられないと思う人も多い気がします。

 

 

 

よく言われる、

人間関係のしんどさを感じる人は、

確実に存在します。

 

 

僕も、

保育士としてクラス担任をしていた時は、

 

「何歳児クラスを担当するのだろうか」ということよりも、

「どの保育士さんと一緒に組むのだろうか」の方が、

個人的には関心が高かったです。

 

 

 

人間同士なので、

当然、合う合わないはあります。

でも、そこは保育のプロとして、

仕事なので個人の好き嫌いは、横に置いておいて、

業務を粛々とこなしていく必要があります。

 

ところが。

この個人の好き嫌いを、

性格が合う、合わないを、

業務よりも優先して追及する人が、

相当数、存在します。

 

 

「これは一体なんだんだろう」と、

この原因を、

保育をしながら20年間考え続けてきました。

 

 

 

今まで出会ってきた保育士さんの顔を思い出しながら、自分がしてきた対処方法とともに振り返ってみたいと思います。

 

 

 

ケース1

自分の保育にプライドをもっていて、1番正しいと思い込んでいるので、自分の理念を妨げるものは排除したい

 

この人は、

ご自分の保育に酔いしれている節がありました。

 

分かりやすいエピソードとしては、

ピアノがお上手で、いろいろな歌や曲を知っていて、うまく保育に活かしておられました。

 

 

でも、ピアノの技術はピカイチなんですが、子どもに合わせた伴奏なり、リトミックのような活動ができず、自分のピアノに子どもを合わせたがるようなところがありました。

 

ピアノの技術より大事な、子どもの気持ちに寄り添う心が少し弱かったのです。

 

結局、ピアノに合わせられない子どもが集団からあふれてきて、周りがフォローする、その原因はご自分では理解できないので、叱る、怒る。

 

 

 

などなど、苦しい思い出はキリがないのですが、どうやって僕はこの先生と対峙したか。あえて対峙とします。

 

 

当時複数担任の乳児クラスを担当していたので、他の先生と上司にあたる園長を味方につけて、複数人で包囲網を構築していきました。

 

 

長いものには巻かれろが信条の先生だったので、そろそろピアノが始まるぞっていう時に園長に保育を見にきてもらうと、いつものピリッとした雰囲気がなくなり実にまろやかに(笑)

 

 

 

1人では手に負えない相手には、複数人で、時には上司を交えて、対応していくことが重要だと学びました。

 

 

特に乳児保育は、チームワークが重要になってきます。

そのためには、まずはコミュニケーション

そして、意思を統一して、すすめていくリーダーシップが必要です。

 

 

当時は運よく、他の先生がよくしてくださったので、みんなでタッグを組んで1年間乗り切りました。

 

 

その先生は、病気休暇なども時折取られながら、(病気になりそうなのはこっちだよと内心思いながら)無事に終えることができたので、本当にいろいろあった1年でしたが、結果よし。

 

 

20年も保育をしていると、本当にびっくりするような先生とも出会えます(笑)

 

また、機会を見つけて、いろいろな保育士さんとのエピソード、その対処方法をお知らせできれば、と思います。

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

まだまだ、「こんな先生いたよ」シリーズを書いていければ、と思います。

 

 

 

【子育て×ドラクエ】子どもの発想 後先なんて考えません 受け入れる 看板の裏側

幼い頃の記憶…。

 

小学生だった僕は、

自分のランドセルを背負うときに肩にかける2本のベルトを見て、

 

「しっかりしたベルトだな」

「こんなに太いベルト切れることはないな」

「本当に切れないのかな」

「まさか、こんなハサミでは切れないだろう」

 

と、家にあったふつうの家庭用のハサミで、

革製の太いベルトを切ってみました。

 

すると!

なんと!

普通のハサミでも、

意外とすんなりジョキジョキ切れちゃうんですよ、あんな立派なベルトでも!

 

 

 

 

 

でも、

 

 

よく考えたら、

 

 

 

コレ、切れたら大変だ、

 

 

 

元に戻せない、

 

 

 

どうしよう…。

 

 

 

両親にめちゃくちゃ怒られました。

今考えたら、当然です。

やる前に考えろって、言われますし、

自分の子がやったら、言います(笑)

 

 

結局、切れたベルトは、

父親が釣り糸で縫い付け、

無事に6年間使い続けることができました。

 

 

 

 

まさか、

ランドセルのベルトを切るようなお子さんはあまりいないでしょうが、

 

 

「どうしてこの子はこんなことをしたの?」

 

「なんでやる前に考えないのだろう」

 

と大人が思うことを、子どもがする時があります。

 

子どもって、やってみようと思うと、

後先考えずに、やっちゃうんです!

だって、どうなるか気になるから!

その時、気になったから、

やってみて、発見したいんです!

 

それだけ!

 

 

 

だから、お父さん、お母さん。

 

どうか、息子さん(娘さん)が、

ランドセルのベルトをハサミで切っても、

どうか、どうか、

あんまり叱らないでやってください(笑)

よろしくお願いします…。

 

 

 

という幼い頃のエピソードを思い出すのが、この画像です。

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ドラクエの世界には、

時々、看板が立っています。

主人公たちに、

たいてい行き先を知らせる役目を果たします。

 

前から見たら書いている文字が見えますが、

裏から見たらどうなるのか??

 

画像のように表示されます。

 

ドラクエを作った人は、

お見通しです。

 

裏から見ようとする人が絶対いる!

その人たちのために、

わざわざ、メッセージを用意してくれています。

別に用意しなくてもいいのに。

 

 

プレイヤーの予想されるアクションに、

リアクションを用意してくれる。

 

 

こんな、子どもの思いつきみたいな、

「裏から読んだら、なんか違うこと書いてるんかな??まさかね〜」

なんていう、くだらないこともフォローしてくれます。

 

 

プレイヤーを置き去りにはしません。

なんと懐の深いやさしさなんでしょう。

 

 

僕がドラクエが好きな理由は、ここです。

 

 

 

いろいろな人がいて、

いろいろな行動をとる。

それがたとえ突拍子もないことでも、

ひとまず、受け入れる。

そして、リアクションを忘れない。

 

 

これは、子育ての真髄にも通ずることではないかと、密やかに、とても密やかに思ったりもする、秋の夜長です🎑

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

 

 

個人的には、コレも好きです。

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「へんじがない」シリーズ。

結構な種類があります。

見つけたら、またご報告します(笑)

【保育・行事】運動会・発表会 行事のねらい 子どもが主体になっているか

何のための運動会

 

9月・10月は、どの保育の現場でも、

【運動会】へ向けて、子どもも保育者も、汗を流していることでしょう。

 

 

それに伴い、保育者の中では運動会に関して、毎年のように議論が交わされてることがあると思います。

 

 

  • 乳児はどう参加する?もしくは参加しない?
  • 子どもが運動会に主体的に関わっている?それを見越して保育者はどう働きかける?
  • コロナ禍で、どのような保護者の参加の仕方が望ましいのか?

 

などなど。

 

1番大切なことは、

何をねらって運動会を行うか、です。

 

その根幹部分がしっかりしていれば、いろいろな課題もありますが、工夫したり話し合ったりしながら、なんとか乗り越えて行けるはずです。

 

 

 

僕が思う、運動会のねらい

 

子どもが主体となり「身体を動かすのは楽しい」と感じながら、親子と保育者で運動会に参加することを楽しむ

 

 

なんてねらいはどうでしょうか。

保育園独自のねらいもあるでしょうし、

これしかない!ということもありません。

 

 

乳児の参加は?

 

乳児の参加については、

さまざまな意見があります。

よく言われる時期の問題もあります。

 

9・10月はまだまだ残暑が厳しく、最近では熱中症予防も社会的な関心を集めています。

 

この時期に乳児が長時間戸外で身体を動かすことで、どういう意図をもって何をねらうか、それを保護者にきちんと説明できるのか、そこが問われると思います。

 

保護者としては、かわいいわが子が、友達と一緒に動き回っているのを見るだけでも十分だという意見もあるので、概ね賛成かもしれません。

 

でも、保育者という立場から、子どもの安全を最優先にした保育を考えたとき、果たしてどうすべきなのか、意見が分かれるところです。

 

保育園の置かれている地域性、これまでの経過に伴う保育の継続性なども加味して、決定していくべきでしょう。

 

 

 

 

主体は子どもになっているか??

 

子どもは、教えれば、大抵のことはできるようになります。時間をかけ、練習を積めば、見栄えの良い活動も可能でしょう。

 

しかし、それは「主体性」という視点で考えてみるとどうでしょう。

 

 

その行進は、そのダンスは、本当に子どもがしたいものですか?

 

練習を重ね、ようやくできるようになったその活動は、子どもにとって楽しい、やりがいのある経験だったのでしょうか。

 

 

やりたかったのは、子ども?

それとも保育者?

 

 

主体性については、

何度も何度でも、

自問自答をくり返してみてください。

 

 

 

 

毎年の恒例行事となっている運動会。

 

「毎年やってるから…」という理由で、自動的に思考停止で開催されていませんか?

 

奇しくも、コロナ禍で、保育の行事自体の在り方を抜本的に見直すチャンスでもあります。

 

ぜひとも、

【運動会とはなんぞや?】から、

【発表会とはなんぞや?】、

【作品展とはなんぞや?】に至り、

【行事とは?その意義は?】と、

当たり前の見直しにつながっていけば、

やるにしてもやめるにしても、

みんなでいい方向に向かっていけるのではないでしょうか。

 

 

 

「運動会が終わったら、発表会か〜」

 

なんて保育者のつぶやきも聞こえてきそうです。

 

 

行事へ向かうモチベーションに変える意味でも、一度立ち止まって、秋の夜長に梨でもほうばりながら🍐考えてみませんか?

 

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

ちなみに、

僕は、この世の中のどの食べ物より、

梨が1番好きです。